雑記

地下室の音楽

音楽、本、近状報告など

意識と音の乖離

今日の練習一発目です。

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フレーズが手癖っぽくて我ながらつまらない演奏です。

意識して吹いているフレーズもありますが、全体の半分も無いかもしれません。

漠然と昨日より長いフレーズを作ろうと思って吹きましたが、スピードが犠牲になっては元も子もない。明日はもっと早くやってみます。

フリーキー・トーンは前よりはいいかなと思います。

 

 

町田康『告白』はページ数のわりに大丈夫だった

買ってからその分厚さゆえに読むのが後手後手になっていましたが、いざ読み始めると案外サクサク進みました。

河内弁と作者の"あかんではないか”などのツッコミが生み出す独特なリズムは読んでいてなかなか心地よいです。自分の文体まで影響されそうで若干怖いです,,,。

客観的に見ると確かに主人公熊太郎はダメ人間ですが、読んでいるとただただ正直なだけなように思えてきます。ヤバいやつと思われてる人の内面を描こうとした小説という意味ではカミュの『異邦人』に通じるところがあるかと感じました。こっちのほうがずっとコミカルで読んでいて楽しいですが。


【中古】告白 /中央公論新社/町田康(文庫)

 ちなみにこれの作者、映画『エンドレス・ワルツ』阿部薫を演じています。

是非見て下さい!体格というかシルエットが本当にそっくりなんです!

広田レオナさんの鈴木いずみも名演だと思います。それと光り輝く忍耐がアルチュール・ランボーの引用だとこの映画を見て気が付きました。ほかにもまだネタが仕込まれているかもしれません。

 

 

最初の動画

最近いろいろ応募しているものの、なかなかバイトに採用してもらえません,,,。

さらに二週間ほどコロナで学校が閉鎖されたこともあり、要するに暇だったわけです。

レコード会社で働いてみようとか、アフィリエイトで稼げないかとか考えてみたりもしたのですが、やはり私はサックス吹きとして生きたいと思います。

これは第三者への発信であると同時に、一個人の記録でもあります。

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「眼や耳を描いてはならない、それらは自然にやってくるのでなければならない。」

 (矢内原伊作ジャコメッティみすず書房)

同じことが即興演奏にもいえるとは思うものの、いまの私にとって空白はあまりに恐ろしいです。一度音を手放すと、それを再び捕まえることができないような気がするのです。その点において晩年の阿部薫さんの演奏は実に見事だと思います。

楽器ができる環境があるうちに進めるだけ進まねばと若干焦っています。

 

 

一度死んだリードがリードギークで復活した話

サックスを嗜む人にとって、リードの状態は常に悩みの種だろう。

特に私はフラジオを多用するのでものすごく気にする。高校生のころは10枚入り毎月買っていた程だ(リコのオレンジ箱というのもあるが)。

しかしそれではコスパが悪すぎるので導入したのがリードギークだ。


リード・ギーク(REED GEEK) ユニバーサル リード ツール

じつはリードの鳴りが悪くなる原因は材質の劣化だけでなく、リードの裏が水分を吸うことによって平らで無くなることも関係しているのだ。

なのでリードの裏面を研いでやることで敗者復活戦が可能となるのだ。

さらに言うと、値段的に安いリードは、最初から裏がそこまで平らでなかったりする。

開けた時点でダメなリードもこれで調整すれば多少改善されたりする。

若干値段が張る商品だが、長期的に見れば十分元が取れるはずだ。

FAR CRY ドルフィーに見るパーカーの影響

ドルフィーとブッカーリトルのアルバムでは、最も初期に当たるもののようです。


【輸入盤LPレコード】Booker Little/Eric Dolphy / Far Cry(ブッカー・リトル&エリック・ドルフィー)

 

ERIC DOLPHY, alto sax,bass clarinet,flute

BOOKER LITTLE, trumpet

JAKI BYARD, piano

RON CARTER, bass

ROY HAYNES, drums    Dec 21, 1960

実際ドルフィーのフレーズは、コルトレーンのアルバムや「last date」と比べるとだいぶ正統派よりに聞こえます。ノリの強さやスピード感は既にドルフィー独自のものがありますが、後の彼の特徴である音の跳躍距離を生かしたフレーズがまだあまり多用されていません。なので全体的にビバップの影を色濃く感じます。

私、ドルフィーの「miss ann」はとても好きな曲ですが、特にこのアルバムのバージョンは気に入っています。ピアノのジャッキー・バイアードが何やら不思議なことをしていて面白い上に、ロイ・ヘインズもスネアのおかずが多くてかっこいいです。あとドルフィーのアルトの音が他と比べ身軽そうに聞こえるところもいいです。

さらに特筆すべきは「it's magic」におけるバスクラの美しさでしょう。ファイブスポットやエピストロフィの禍々しさとは打って変わり驚くほど美しい演奏です。この音からは異国情緒というか、どこか民族楽器に近い印象を受けます。あと凄い生物感。

鈴木いずみ×阿部薫 ラブ・オブ・スピード

新宿のディスクユニオンで見つけました。


鈴木いづみ×阿部薫ラブ・オブ・スピード [ 文遊社編集部 ]

どうやらこちら、二人の生誕60周年記念の本みたいです。

内容は阿部薫覚書のように様々な人が文や写真を寄稿する形をとっていて、中には渋谷プルチネラでの阿部さんの写真や関西テレビにトリオで出演した時の様子など、ネットで探してもなかなか出てこない資料がたくさん収録されています。大友良英さんもパスタンでの出来事を書いています。

一つこの本の面白いところは、阿部さんと鈴木いずみさん「二人」についての章があるとこです。二人が一緒にいるときどんな感じだったのかを騒恵美子さんが書いていますが、個人的にここが一番面白かったです。電話越しに喧嘩してるところはファン必読です。

さらに最後には鈴木いずみさんの短編がいくつか収録されてます。サリンジャーの刹那性とカミュの浮遊感を持ちつつ日本の感じがする不思議な文章です。

特に阿部薫さんについては多くの人が様々な形で語っていますが、そこから断片的な情報を集めていって、どんな人だったのか想像してみるのはとても楽しいことです。